Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2015年3Qのフィッシング攻撃、3.3%増の13万946件

2015年第3四半期のフィッシング攻撃は、前四半期からほぼ横ばいとなる13万946件だった。一方、日本国内でホストされたフィッシングサイトが大幅に増加している。

20160106_em_001.jpg
フィッシングの推移(グラフ:EMCジャパン)

RSA AFCCが、2015年第3四半期に観測したフィッシング攻撃の状況についてまとめたもの。同四半期のフィッシング攻撃は、前期の12万6797件から3.3%増となる13万946件。10万510件だった前年同期からは3割増加した。

フィッシング攻撃を受けた回数の国別ランキングでは、「米国」が63%と半数以上を占める。「中国(15%)」「英国(6%)」「カナダ(4%)」と続いた。フィッシングサイトのホスト国では、「米国」が44%でトップだが、「香港(18%)」「中国(10%)」などアジア勢も上位につけた。

同四半期に日本国内でホストされたフィッシングサイトは、前四半期の35件から62件へと増加。ただし、99件だった前年同期の水準には達していない。特に同四半期の最終月である9月に40件を観測するなど終盤に攻撃が集中しており、今後の動向に注意が必要だ。

(Security NEXT - 2016/01/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
「東京ガス」装うフィッシング - 「対応しないと供給停止」と不安煽る
2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
ウェブサーバが迷惑メール送信の踏み台に - タカラベルモント
メールサーバがフィッシングメールの踏み台に - 広済堂HD子会社
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
水道局を装う偽メールに注意 - 「未払料金ある」と誘導
健康器具メーカーのインスタアカが乗っ取り被害 - フィッシングで
警察庁、サイバー被害のオンライン通報窓口を設置 - 相談なども対応
NTTドコモ、スミッシング攻撃の踏み台端末に注意喚起 - 7月上旬から