約6割が「パスワード使い回し」 - 「忘れてしまう」「面倒だから」が半数超
約6割のユーザーが複数のオンラインサービスで同一のパスワードを使い回していることがわかった。「パスワードを忘れてしまう」「管理が面倒だから」といった理由が目立っている。
情報処理推進機構(IPA)が4月4日から7日にかけて実施した「オンライン本人認証方式の実態調査」で判明したもの。同調査は、個人のインターネットサービス利用者2060人を対象に、ウェブ上でアンケートを実施した。
同調査では、安全なパスワード管理の意識について尋ねたところ、「英数字、記号を利用する」が74.2%で最多。「名前や誕生日など推測されやすい文字を避ける(70.3%)」「文字数を8文字以上にする(67.2%)」など、多くの回答者が対策として必要だと認識していることがわかった。
しかしながら、実際に利用しているパスワードとの乖離は小さくない。「英数字と記号の組み合わせ」を利用しているユーザーは、約13%にとどまる。
もっとも多かったのは、「ランダムな英数字の組み合わせ」で約26%。記号は利用していないが、予想できない文字列を用いていた。一方で「自身や家族の名前にちなんだもの」が2割前後、誕生日に関連するパスワードも2割弱にのぼった。
今回の調査では、オンラインバンキングやショッピングなど金銭に関連するサイト、ブログやSNSといった個人的な情報発信に利用するサイト、その他のサービスにわけて傾向を調べているが、いずれも同様の傾向を示したという。
(Security NEXT - 2014/08/06 )
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