Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「PowerShell」を悪用するランサムウェア - Tor上でBitcoinによる支払を強要

トレンドマイクロは、5月ごろよりMicrosoftがWindows向けに用意している「PowerShell」を悪用するランサムウェアが出回っているとして注意を呼びかけている。

今回確認されたのは、トロイの木馬である「TROJ_POSHCODER.A」。Windows向けのシェルやスクリプト言語「PowerShell」を悪用するもので、ランサムウェアにおいては珍しいケースだという。同マルウェアの被害は米国において拡大していた。

「PowerShell」により端末内のファイルを暗号化し、外部へ暗号鍵を送付。端末内のファイルについて暗号化を完了すると、英文にメッセージを表示し、「Tor Browser」を用いてTor内のサイトへアクセスするよう求める。誘導先のウェブサイト上では、復号化のための鍵と引き替えに 1BTC(Bitcoin)を支払うよう求め、指示に従わない場合は10日後に、サーバに暗号化に用いた鍵を削除すると脅すという。

セキュリティ対策ソフトによる感染の検知を隠蔽するために「PowerShell」を利用していると同社は分析。ランサムウェアにおいて改良が進んでいるとして注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/06/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

まもなくGW - 長期休暇に備えてセキュリティ対策の再確認を
「VMware ESXi」も標的とするランサムウェア「Akira」に警戒を
再委託先における2023年2月のランサム被害を公表 - 国交省
サーバがランサム被害、UTMの設定不備を突かれる - CRESS TECH
ランサム被害、本番環境への影響がないことを確認 - フュートレック
先週注目された記事(2024年3月31日〜2024年4月6日)
個情委、人事労務サービスのMKシステムに行政指導 - 報告は3000件超
ランサム被害で情報流出のおそれ、調査を継続 - フュートレック
初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」