Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

F5の「BIG-IP」シリーズに深刻な脆弱性 - リモートよりコード実行のおそれ

F5 Networksが提供するネットワーク製品「BIG-IP」シリーズにシステムの制御を奪われるおそれがある深刻な脆弱性が明らかとなった。

同製品の管理画面である「トラフィックマネジメントユーザーインタフェース(TMUI)」に、リモートよりコードを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2020-5902」が判明したもの。

同脆弱性により、認証の有無に関係なく、同インタフェースへアクセスできる場合に任意のシステムコマンドやJavaのコードを実行することが可能。サービスの無効化、ファイルの作成および削除なども可能で、システムの制御を奪われるおそれがある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアは、最大値にあたる「10.0」で、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。アプライアンスモードも脆弱性の影響を受けるが、コントロールプレーンのみ影響があり、データプレーンは対象外だという。

同社は、脆弱性を修正した「同15.1.0.4」「同14.1.2.6」「同13.1.3.4」「同12.1.5.2」「同11.6.5.2」をリリース。クラウド向けに展開している仮想アプライアンス版も含めて、利用者にアップデートするよう呼びかけるとともに、緩和策についてもアナウンスしている。

(Security NEXT - 2020/07/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告
「n8n」に深刻なRCE脆弱性 - 乗っ取りや情報漏洩など広く影響
「Microsoft Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を修正
「Firefox」に複数脆弱性、アップデート公開 - 「クリティカル」との評価も
Cisco製品のゼロデイ脆弱性、国内スパム対策サービスで不正アクセス被害
「PHP」に複数脆弱性 - 修正版「同8.5.1」など公開
WatchGuard製UTM「Firebox」のVPN脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「WatchGuard Firebox」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、更新や痕跡調査を
「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明