Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「SaltStack」のスキャン行為を観測 - JPCERT/CC

「SaltStack(Salt)」に深刻な脆弱性が見つかった問題で、JPCERTコーディネーションセンターは、対象ポートに対するスキャン行為を観測しているとして注意を呼びかけた。

同ツールは、システムの構成管理に広く利用されているオープンソースのソフトウェア。マスターサーバである「Salt Master」が外部よりアクセスできる場合に、悪用されるおそれがある「CVE-2020-11651」など複数の脆弱性が明らかとなった

同脆弱性について注意喚起を発表した同センターは、すでに実証コードを確認しているほか、悪用されたとの情報を得ていると説明。

また同センターが設置する定点観測システムにおいて、「Salt Master」で利用するTCP 4505番ポートや、TCP 4506番ポートに対するスキャンを確認しているという。

修正版となる「同2019.2.4」「同3000.2」がリリースされており、同センターでは利用者に対し、アップデートの実施など脆弱性へ対応するよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/05/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消