Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MSが定例外アップデート、「SMBv3」処理の脆弱性を解消

「Windows」において「SMBv3」プロトコルの処理に深刻な脆弱性「CVE-2020-0796」が明らかとなった問題で、マイクロソフトはセキュリティアップデートを定例外で急遽リリースした。

同脆弱性は、「Microsoft Server Message Block 3.1.1(SMBv3)」プロトコルの圧縮データを処理する機能に存在。リモートより細工したパケットを送信することでコードを実行することが可能となるため、ワームなどに悪用される懸念が出ている。

同社は、米時間3月10日の月例セキュリティ更新を発表した際、同時にセキュリティアドバイザリを公表。回避策をアナウンスするとともに、パッチの準備を進めていた。

問題の圧縮機能は、「Windows 10 Version 1903」「Windows Server version 1903」に追加されたもので、同バージョン以降に影響がある。それより前の「Windows」については、圧縮機能をサポートしていないため、脆弱性の影響は受けないという。

特にサーバ側への影響が大きいが、クライアント側においても、攻撃者が用意したサーバへ接続させることで攻撃が可能となる。

(Security NEXT - 2020/03/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み