Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ

Python向けに提供されている「HTTPプロトコル」を処理するためのライブラリ「h11」に深刻な脆弱性が明らかとなった。脆弱性を修正したアップデートが提供されている。

「同0.15.0」および以前のバージョンに脆弱性「CVE-2025-43859」が明らかとなったもの。

「Chunked-Encodingボディ」において末尾データの検証処理に不備があり、特定の条件下において意図しないデータを受け入れ、本来ならば不正と判断すべきデータを拒否せず、「リクエストスマグリング攻撃」を受けるおそれがあることが判明した。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.1」と評価されており、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

開発チームでは現地時間2025年4月24日に「同0.16.0」をリリース。同脆弱性を解消した。

(Security NEXT - 2025/04/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「FortiOS」に3件の脆弱性 - アップデートで修正
米当局、「Chromium」ゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を
「Monsta FTP」に深刻な脆弱性 - 8月のアップデートで修正済み
米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に悪用済み脆弱性が判明 - 今月2件目
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
ファイル管理ツール「File Browser」に脆弱性 - 依存ライブラリに起因
「Chrome」のスクリプトエンジンにゼロデイ脆弱性 - 修正版が公開
Appleの動画エンコーダ「Compressor」に脆弱性 - アップデートで修正
Zoho製アプリ監視ツールにコマンド検証回避の脆弱性 - アップデートで修正