脆弱な「Citrix ADC」の探索行為が観測される - 高まる悪用リスク
同氏は、外部から提供された信頼できる情報なども踏まえると、すでに攻撃者がエクスプロイトを作成する能力を得ている可能性が高いとして警鐘を鳴らしている。
Citrixでは脆弱性の判明を受け、2019年12月にセキュリティアドバイザリを公開。アップデートの準備を進めていることを明らかにしているが、1月9日の時点で公開には至っていない。
Citrixでは、緩和策の実施を強く推奨しており、利用者は早急に対応を講じる必要がある。こうした状況を受け、1月9日にCERT/CCが注意喚起を行ったほか、これを受けて国内でもJVNで注意が呼びかけられている。
また同製品を採用するクラウドサービスなどへも影響が広がっている。NTTコミュニケーションズでは、「Enterprise Cloud 2.0」で提供しているロードバランサーメニュー「NetScaler VPX」が脆弱性の影響を受けるとアナウンス。注意喚起を行っている。
(Security NEXT - 2020/01/10 )
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関連リンク
- Citrix:Vulnerability in Citrix Application Delivery Controller and Citrix Gateway
- Citrix:Mitigation Steps for CVE-2019-19781
- CERT/CC:Citrix Application Delivery Controller and Citrix Gateway web server vulnerability
- JVN ;Citrix Application Delivery ControllerおよびCitrix Gateway web serverにおける任意のコード実行が可能な脆弱性
- NTTコム:Citrix社NetScalerの脆弱性(CVE-2019-19781)に対する注意のお知らせ
- シトリックス・システムズ・ジャパン
- CERT/CC
- JVN
- NTTコミュニケーションズ
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