Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

プレゼン会議システムに複数脆弱性 - 一部修正した更新が公開

一方「ClickShareベースユニット」では、ファイルシステムにおいて共通の暗号化キーをデバイスやモデル全体で使用する「CVE-2019-18825」が存在。

くわえて実装されているNXPセミコンダクターズ製マイクロプロセッサには、2017年に明らかとなったセキュアブートをバイパスされる脆弱性「CVE-2017-7932」、スタックオーバーフローの脆弱性「CVE-2017-7936」が含まれる。「CVE-2017-7936」に関しては、「ClickShareボタン」も影響を受けるという。

脆弱性について報告したF-Secureは、脆弱性を悪用するには物理的にアクセスできる環境が必要となるが、エクスプロイトそのものは容易に実行可能で、マルウェアの感染や情報窃取に利用されるおそれがあると指摘した。

10月9日に同社より脆弱性について報告を受けたBarcoでは、「ClickShareボタン」における5件の脆弱性に対処したファームウェア「バージョン1.9.1」をリリース。

一方チップに起因した脆弱性については物理的に対処する必要があり、F-Secureは修正が難しいと説明している。

(Security NEXT - 2019/12/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消