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8月修正のゼロデイ脆弱性、「Darkhotel」と関連 - 背後に北朝鮮の影

またQihoo 360は、同脆弱性についてKaspersky Labが2014年に報告したホテルの宿泊客を狙うマルウェア「Darkhotel」を利用する攻撃グループが関与していることを確認したという。「Darkhotel」は、別名「Tapaoux」としても知られている。

同社が保有する「DarkHotel」の攻撃グループに関するデータを確認したところ、今回のゼロデイ攻撃に用いられたドメインが含まれていることを発見した。

「DarkHotel」に関しては、感染活動で利用されたWordドキュメントが、北朝鮮が関与するトロイの木馬「KONNI」の感染活動で用いられたドキュメントと類似していることがCylanceにより指摘されている。

また「DarkHotel」は、Lazarusとしても知られる北朝鮮のHIDDEN COBRAが「Operation Troy」として展開した攻撃コードと、一部に重複や再利用が見られることをMcAfeeが確認している。

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「DarkHotel」と「KONNI」で用いられたファイルの比較(画像:Cylance)

(Security NEXT - 2018/08/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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