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主要メーカー「CPU」に脆弱性、データ漏洩のおそれ - クラウド含む幅広い環境へ影響

一方「Spectre」は、Googleや、グラーツ工科大学、ペンシルバニア大学、アデレード大学、Rambusなどの研究者によるチームが報告した。「投機的実行(speculative execution)」を由来としている。アプリケーション間の分離を破壊するもので、「Meltdown」と比較して悪用が難しい一方、影響を軽減することも難しいとしている。

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「Spectre」のロゴ

いずれも脆弱性を根本的に解決するには、CPUを交換する必要があるが、「Meltdown」については、Linuxにおいてカーネルとユーザーメモリを分離する「KPTI(KAISER)」など、OSにおける緩和策が提供されており、「Windows」「Mac OS X」においても対応が進められている。

「Spectre」は、「Intel」「AMD」「ARM」のいずれも製品に影響があり、一部メーカーは影響についてアナウンスを開始した。

「Spectre」は「Meltdown」より対応が難しく、パッチで特定の問題へ対策を講じることはできるものの、研究者は今後問題が長期化する可能性もあると述べている。

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影響を受けるベンダーの一覧(表:CERT/CC)

(Security NEXT - 2018/01/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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