Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「WordPress 4.8.3」が公開 - 修正不十分だった「SQLi脆弱性」に対応

コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「WordPress」の開発チームは、セキュリティアップデートとなる「WordPress 4.8.3」をリリースした。

20171101_wp_001.jpg
脆弱性

データベース処理において、意図しない操作を防ぐためにプリペアドステートメントを利用する「wpdbクラス」の「prepareメソッド」において、危険なクエリーを生成する問題が判明したもの。

脆弱性を悪用されるとSQLインジェクション攻撃が行われるおそれがある。

「WordPress」の本体に関しては同脆弱性の影響を直接受けないとされているが、プラグインやテーマなどで脆弱性が生じるおそれがあるとしている。

今回修正された脆弱性は、バグバウンティプログラムを提供する「HackerOne」を通じてセキュリティ研究者が報告。「WordPress 4.8.2」において同様の脆弱性の修正が行われたが、対応が不十分であり、同バージョンの公開された翌日となる9月20日に報告を行っていたという。

「WordPress 4.8.3」は、ウェブサイトで公開されているほか、利用者はダッシュボードよりダウンロードすることができる。

(Security NEXT - 2017/11/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

日立製ディスクアレイシステム「Hitachi VSP」に平文PWをログ保存する脆弱性
JVNで6製品の使用中止を呼びかけ - 脆弱性見つかるも開発者と連絡不能
バッファローのNAS製品にMITM攻撃でコード実行のおそれ
米当局、脆弱性3件の悪用に注意喚起 - FortinetやIvantiの製品が標的に
「auひかり」向けのブロードバンドルータに複数の脆弱性
Apple、「iOS」「iPadOS」のセキュリティアップデートを公開
「Firefox 124.0.1」が公開、深刻な脆弱性2件を解消
ブラウザ「MS Edge」にアップデート - 9件の脆弱性を修正
Google、ブラウザ最新版「Chrome 123」をリリース - 複数脆弱性を修正
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートが公開