Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

中学生作成のランサムウェア、暗号鍵がハードコード - サンプルコード利用の形跡も

大阪府内の中学生が、ファイルを暗号化し、利用できなくなる「ランサムウェア」を作成した容疑で6月5日に逮捕された。同マルウェアでは、サンプルコードなどが利用されていたという。

同中学生が作成したと見られるランサムウェアを分析したトレンドマイクロによれば、同ランサムウェアはバッチファイルで、オープンソースの暗号化ツールを利用。暗号化したファイルのオリジナルファイルを削除する機能や、ギフト券の送付を要求する画面を表示する機能を備えていた。

公開されたファイルの攻撃対象は、カレントフォルダ直下の特定フォルダのみを暗号化の対象としているものの、バッチファイルのために対象ディレクトリを容易に変更可能だった。

暗号化に用いる鍵はインターネット上で公開されているプログラマー向けのサンプルコードを用いて作成。AESでさらに暗号化するものの、バッチファイル内に暗号鍵が記載されており、ランサムウェアとしては稚拙なものだったという。

同社は、今回のケースに限らず、未成年のサイバー犯罪では、自己顕示欲を満たすための犯行が多く、証拠を残すことも多いと指摘。ITに関するモラルの教育を受けておらず、犯罪への意識が希薄だったり、犯罪にあたるという意識もないまま、犯行にいたるケースもあることから、技術や知識だけでなく、モラルを教育する取り組みが重要であると訴えている。

(Security NEXT - 2017/06/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

38%の企業がセキュリティ投資を増額 - それでも65%は「不足」
アクロニス、バックアップソフトに新版 - ランサム対策を強化
ネットユーザーの6割弱がバックアップ未実施 - 復旧予算は5000円以下が8割
対応コストともなう「サイバー攻撃」「内部犯行」、43.9%が経験
執拗な攻撃で組織へ侵入、感染するランサムウェア「SamSam」 - 被害は約590万ドルに
定例パッチ公開日、盆休みを直撃 - 夏期休暇に備えてセキュリティ対策を
重要インフラの3社に1社でランサム被害 - 11%は感染20台以上
マルウェア配信担う自己拡大型トロイの木馬に警戒 - 復旧に1億円超えも
「情報セキュリティ白書2018」が発売 - PDF版はアンケート回答で無料
ランサムウェアの感染被害が発生、運行には影響なし - 多摩都市モノレール