Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2016年は新種ランサムが88%増 - ただし2016年4Qは7割減

2014年第4四半期にあらたに検出されたランサムウェアは、前期の約3分の1に縮小したものの、2016年通年では前年比88%の増加となった。

20170421_ma_002.jpg
新種マルウェアの検出動向(グラフ:マカフィー)

マカフィーが同社による脅威の検出状況を明らかにしたもの。

同社によれば、同四半期にあらたに検出されたマルウェアは約2330万件で、前期より17%減少した。

一方、2016年通年で見ると6億3800万件で前年比24%増となった。

20170421_ma_001.jpg
脅威動向について解説した櫻井氏

同社セールスエンジニアリング本部の本部長である櫻井秀光氏によれば、3四半期連続で減少後再び増加に転じるなど、これまでも増減を繰り返しており、予断を許さない状況だという。

また同氏はファイルの実体がない「ファイルレスマルウェア」が流行していると指摘。同社では統計を取っておらず「ファイルレスマルウェア」の実態はわかっていないが、各セキュリティベンダーが言及することも増えており、ファイルベースのマルウェアが減少したことへ影響した可能性もあると述べている。

(Security NEXT - 2017/04/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

証明書発行システムがランサム被害、影響など調査 - 流通経済大
ベンダー設定ミスでFW機能不全、直後ランサム被害 - アクリーティブ
京都の中高一貫校でランサム被害 - 個人情報流出の可能性
脆弱性狙われる「Oracle EBS」、定例パッチでさらなる修正
「無印良品」通販サイトで出荷停止 - アスクル障害が波及
ランサム被害でアスクル3サイトが出荷停止 - 既存注文はキャンセル対応
サイバー攻撃で個人情報流出の可能性 - アサヒグループHD
「Rapid7」「SKYSEA」など脆弱性5件の悪用に注意喚起 - 米当局
アサヒグループHD、ランサム被害の影響で決算発表延期
アサヒグループHD、情報流出の被害範囲を調査 - 製品出荷を順次再開