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「SMBv3」のゼロデイ脆弱性、ウェブ誘導から悪用可能

一部「Windows」において「SMB Tree Connect Responseパケット」の処理に問題があり、細工したパケットを受信するとシステムがクラッシュするゼロデイ脆弱性が明らかとなった問題で、別の脆弱性を組み合わせることで容易に悪用が可能であるとして、セキュリティベンダーが注意を喚起した。

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攻撃により生じたブルースクリーン(画像:SecureWorks)

問題となった「CVE-2017-0016」は、「Windows 10」「同8.1」「Windows Server 2012 R2」「Windows Server 2016」に存在する脆弱性。悪意のあるファイル共有から、細工されたパケットを受信するとシステムがクラッシュする。

同脆弱性は、2月初旬に明らかとなり、実証コード(PoC)もあわせて公開されている。同脆弱性を修正するためのセキュリティ更新プログラムは提供されていない。

脆弱性を悪用するには、攻撃者が用意したファイル共有へ誘導する必要があるが、SecureWorksは、ウェブサイトへのアクセスからファイル共有へリダイレクトさせる攻撃手法「Redirect to SMB」を組み合わせることで、比較的容易に悪用できると指摘。

(Security NEXT - 2017/03/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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