Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「SMBv3」のゼロデイ脆弱性、ウェブ誘導から悪用可能

一部「Windows」において「SMB Tree Connect Responseパケット」の処理に問題があり、細工したパケットを受信するとシステムがクラッシュするゼロデイ脆弱性が明らかとなった問題で、別の脆弱性を組み合わせることで容易に悪用が可能であるとして、セキュリティベンダーが注意を喚起した。

20170307_sw_001.jpg
攻撃により生じたブルースクリーン(画像:SecureWorks)

問題となった「CVE-2017-0016」は、「Windows 10」「同8.1」「Windows Server 2012 R2」「Windows Server 2016」に存在する脆弱性。悪意のあるファイル共有から、細工されたパケットを受信するとシステムがクラッシュする。

同脆弱性は、2月初旬に明らかとなり、実証コード(PoC)もあわせて公開されている。同脆弱性を修正するためのセキュリティ更新プログラムは提供されていない。

脆弱性を悪用するには、攻撃者が用意したファイル共有へ誘導する必要があるが、SecureWorksは、ウェブサイトへのアクセスからファイル共有へリダイレクトさせる攻撃手法「Redirect to SMB」を組み合わせることで、比較的容易に悪用できると指摘。

(Security NEXT - 2017/03/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Spring Framework」「Spring Security」に認可回避の脆弱性
「NVIDIA Triton」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
最新OS「iOS/iPadOS 26」公開 - 旧OSではゼロデイ脆弱性を解消
Apple、「macOS Tahoe 26」で脆弱性77件を修正 - 旧OSも更新
ワークフロー管理ツール「Apache DolphinScheduler」に脆弱性
Samsung、モバイル端末の複数脆弱性を修正 - 一部で悪用も
AI開発フレームワーク「Flowise」に複数の「クリティカル」脆弱性
「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」脆弱性を解消
「Cisco IOS XR」にDoSや署名バイパスの脆弱性 - 修正版リリース
「Zoom Workplace」に複数の脆弱性 - 最新版で修正済み