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OpenSSL、アップデートで脆弱性14件を修正

OpenSSLの開発チームは、アップデートとなる「OpenSSL 1.1.0a」「同1.0.2i」「同1.0.1u」をリリースした。CVEベースで14件の脆弱性を解消している。

今回修正された脆弱性のうち、もっとも重要度が高い脆弱性は、OCSPステータスの要求処理に起因する「CVE-2016-6304」。メモリの消費により、サービス拒否を引き起こすことが可能となる脆弱性で、重要度は4段階中2番目にあたる「高(High)」にレーティングされている。

また重要度が「中(Moderate)」の脆弱性「CVE-2016-6305」を修正したほか、「低(Low)」の脆弱性12件を解消した。今回のアップデートで修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2016-6304
CVE-2016-6305
CVE-2016-2183
CVE-2016-6303
CVE-2016-6302
CVE-2016-2182
CVE-2016-2180
CVE-2016-2177
CVE-2016-2178
CVE-2016-2179
CVE-2016-2181
CVE-2016-6306
CVE-2016-6307
CVE-2016-6308

お詫びと訂正:本記事初出時の記載について、OCSPステータスの要求処理に起因する脆弱性のCVE番号に誤りがありました。ご迷惑をおかけした読者、関係者のみなさまにお詫びし、訂正いたします。

(Security NEXT - 2016/09/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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