Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MSの駆除ツール、拡大懸念される不正送金マルウェア「Gozi」に対応

国内において、不正送金マルウェア「Gozi」の検知増加が観測されており、被害拡大を懸念する声が挙がっているが、マイクロソフトは、Windows向けに無償で提供している「悪意のあるソフトウェアの削除ツール(MSRT)」を更新し、同マルウェアへ対応した。

20160616_ms_001.jpg
悪意のあるソフトウェアの削除ツール

「Gozi」は、「Ursnif」「Snifula」「Papras」といった別名でも知られ、オンラインバンキングなどの情報を窃取するマルウェア。キーロガーの機能も備えている。国内において検知数の増加や、感染端末による通信などが観測されており、被害拡大が懸念されている。

マイクロソフトでは、6月の月例セキュリティアップデートにあわせて「悪意のあるソフトウェアの削除ツール(MSRT)」を更新。同マルウェアの検出や、駆除機能を追加した。

同ツールは、月例更新やインシデント発生時など必要に応じてアップデートをリリースしており、「Microsoft Update」「Windows Update」より導入することが可能。アップデート後にバックグラウンドで実行される。また同ツールのダウンロード版では、任意のタイミングで使用でき、月に2回以上のスキャンを行うこともできる。

(Security NEXT - 2016/06/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ランサム攻撃によりサーバやPCが被害 - 建設資材機械設備メーカー
メアドが不正利用、スパムの踏み台に - 名古屋産業振興公社
ランサム攻撃でサーバやPC30台が被害 - 清掃用品メーカー
露攻撃グループ、「Cisco IOS」旧脆弱性を悪用 - 制御システムにも関心
夏季休暇に備えてセキュリティ対策の見直しを
2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
草津市指定管理者の運営2サイトが改ざん被害 - 偽警告を表示
SonicWall「SMA 100」にバックドア、ゼロデイ攻撃か - 侵害調査の実施を
インシデントが前四半期比37.3%増 - サイト改ざんが約2.4倍
一部ブログ記事に意図しない外部スクリプト - アイティメディア