Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

実在企業装う不正メールが大量送信 - 企業名の悪用に警戒を

複数の実在する企業を装い、マルウェアを送り付けるメールが、10月27日ごろより大量に送信されている。受信者はもちろん、「なりすまし」に対して組織でも警戒が必要だ。

10月27日以降、一部実在する企業を装い、マルウェアを送り付けるメールが大量に送信されているもの。複数のセキュリティベンダーがメールを確認した。名前が悪用された企業も対応に追われている。

「トーケン小松本社」「日東印刷」を偽装したケースでは請求書の送付と見せかけていたほか、レンタルオフィスの「サーブコープ」になりすましたメールでは、オンラインファックスの受信通知を装っていた。

いずれもWordファイルを悪用。誤って開くとマクロにより外部からマルウェアがダウンロードされるしくみだった。

攻撃を確認したトレンドマイクロでは、1万1000通以上のメール送信を確認。「Shifu」や「SHIZ」として知られるオンラインバンキングのアカウント情報を盗むマルウェアの感染を試みるものだったという。

(Security NEXT - 2015/10/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2Qの脆弱性届出は99件 - ウェブサイト関連が倍増
2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
一部利用者でメールアドレスが変更される被害 - So-net
「CrushFTP」脆弱性、すでに被害も - 開示過程でトラブル
「SharePoint Server」に深刻な脆弱性「ToolShell」 - すでに悪用も
「BIND 9」にDoSやキャッシュ汚染の脆弱性 - アップデートが公開
自治体向け電子申請システムにPWリスト攻撃 - 約400人に影響か
「毎日新聞デジタル」にPW攻撃 - 個人情報の閲覧痕跡なし
MS、7月の月例セキュリティパッチを公開 - 前月の約2倍
ポケモングッズ通販サイトにPWリスト攻撃 - 一部で会員情報改ざんも