Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

不正広告経由で脆弱性攻撃サイトに900万件のアクセス

不正サイトへ広告経由で誘導されるケースが報告された。トレンドマイクロの調査では、約50日間で国内から900万件以上のアクセスがあったという。

同社が脆弱性を攻撃するサイトへの誘導経路を調べたもの。7月以降に同社が確認した攻撃サイト29件への誘導経路のうち10件で不正な広告が利用されていた。

海外のホスティング業者4社が管理する6件のドメインにホストされた複数の広告コンテンツが誘導経路で、これらは正規広告に対する侵害により生じたものなのか、攻撃者が出稿したものか、詳細はわかっていないという。

トレンドマイクロの調査では、広告がアドネットワーク経由で配信されており、少なくとも600の正規サイトへ広告が配信された可能性があるという。これらの不正広告をホストした7件のサーバに対し、7月1日から8月21日の間にかけて国内から900万件以上のアクセスがあった。

こうした攻撃を通じて最終的に感染するマルウェアの41%が「Zeus」などオンラインバンキング向け詐欺ツール、26%が「Crypwall」などのランサムウェアで、金銭を目的とした攻撃であると分析。脆弱性を狙った攻撃の場合、ゼロデイ攻撃以外は最新の状態へアップデートすれば攻撃を防御できるとして、更新を呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/09/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

健康靴の通販サイト、個人情報流出の可能性
闇サイトでの個人情報流通を契機に不正アクセス判明 - 不動産管理会社
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
IBMのデータ変換プラットフォームに深刻な脆弱性 - 修正版を提供
「Nagios Log Server」に複数脆弱性 - 3月の更新で修正
米当局、「Zimbra」の脆弱性に注意喚起 - 軍関係狙うゼロデイ攻撃も
「NVIDIA GPUディスプレイドライバ」に複数脆弱性 - アップデートを公開
「Kibana」に複数のXSS脆弱性 - 「CrowdStrike」との連携ツールにも
「GitLab」にアップデート - 脆弱性4件を解消