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「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース

GitLabは現地時間4月24日、セキュリティアップデートとなる「GitLab 16.11.1」「同16.10.4」「同16.9.6」をリリースした。複数の脆弱性や重要なバグの修正が含まれており、早急に更新するよう求めている。

今回のアップデートは、「Community Edition(CE)」「Enterprise Edition(EE)」向けに提供するもので、あわせて5件の脆弱性を修正した。重要度がもっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。

次に高い「高(High)」とされる脆弱性は3件。具体的には、ファイルの読み取りやサービス拒否が生じるおそれがあるパストラバーサルの脆弱性「CVE-2024-2434」を解消。「FileFinder」において細工されたワイルドカードフィルタによりサービス拒否が生じる「CVE-2024-2829」に対応した。

また「Bitbucket」をOAuthプロバイダとして使用した場合、特定条件下で「GitLabアカウント」の乗っ取りが可能となる「CVE-2024-4024」が明らかとなっている。

アップデートにより、「Bitbucket」による認証の動作を見直した。引き続き使用するには、5月16日までに「Bitbucketアカウント」で「GitLab」にサインインする必要がある。またそれぞれのアカウントでメールアカウントが異なる場合など、再リンクが必要となる場合があるという。

このほか、「中(Medium)」とされる脆弱性2件やバグの修正を実施。早急にアップデートするよう呼びかけている。今回修正した脆弱性は以下のとおり。

CVE-2024-1347
CVE-2024-2434
CVE-2024-2829
CVE-2024-4006
CVE-2024-4024

(Security NEXT - 2024/04/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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