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Windowsの一部モジュールにゼロデイ脆弱性 - 対処方法は不明

Windowsの「Adobe Type Managerモジュール」に未修正の脆弱性が含まれていることが判明した。修正プログラムは提供されておらず、セキュリティ機関では注意を呼びかけている。

イタリアのセキュリティ企業であるHacking Teamにおいて情報漏洩が発生し、同社が政府機関などへ提供する内偵ツールにおいて、「Adobe Flash Player」のゼロデイ脆弱性「CVE-2015-5119」などとともに悪用されていることが判明したもの。

脆弱性が判明したのは、「OpenTypeフォント」を管理するために用意されたモジュール「atmfd.dll」。脆弱性を分析した米Trend Microによれば、フォント情報を処理する際に「バッファアンダーフロー」を生じさせることが可能で、メモリ破壊によりシステムの権限を奪われるおそれがあるという。

また特権の昇格によって、OSやブラウザが用意したセキュリティ対策機能を回避される可能性もあると危険性を指摘している。

同脆弱性への対処方法は不明であり、現段階で修正プログラムも提供されていない状況だ。Microsoftではすでに問題を把握しているが、アドバイザリなども公開されておらず、対応方針なども明らかになっていない。

(Security NEXT - 2015/07/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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