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TLSに脆弱性「Logjam」 - 国家レベルなら1024ビットまで盗聴可能

また研究チームは、512ビットに限らず、768ビットに対しても研究機関であれば盗聴などが可能であり、1024ビットに関しても、国家レベルであれば攻撃が可能であると指摘。HTTPSを利用する上位100万サイトにおいて、18%が攻撃可能な1024ビットによる通信を行っていた。

元CIAのエージェントだったEdward Snowden氏の告発により、米国家安全保障局(National Security Agency)による暗号化通信の傍受問題が表面化したが、研究チームは「今回の分析が、VPN、SSHをはじめとするTLS通信に対し、どのようにNSAがアクセスしていたか、解明するのに役立つであろうと信じている」とコメントしている。

今回の脆弱性に関して、「Internet Explorer」「Firefox」「Chrome」「Safari」など主要ブラウザでは、いずれもすでに脆弱性の修正を終えているとしており、研究チームは最新版にアップデートされているか確認するようインターネット利用者へ求めている。

またウェブやメールなどのサーバ運営者に対しては、輸出レベルの暗号化スイートが利用されることを制限し、2048ビットの「Diffie-Hellman(DH)鍵交換プロトコル」を利用するよう推奨。「OpenSSH」については、「楕円曲線Diffie-Hellman鍵交換プロトコル」を利用する最新版へアップデートするよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/05/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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