Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

請求書を偽装したスパムが急増 - 国内銀行の認証情報が狙いか

請求書を偽ってマルウェアへ感染させる攻撃が、12月8日から国内で急増している。マルウェアを添付したメールを送り付けるもので、オンラインバンキング利用者を狙った攻撃と見られている。

攻撃を確認したトレンドマイクロによれば、注文を確認する内容に見せかけており、RTF形式である添付ファイルは「請求書」を偽装。メールで送り付ける手口だった。12月8日と9日のわずか2日間に国内で800台以上から検出されたという。

添付ファイルを開いただけでは不正プログラムは実行されず、文書内のアイコンをダブルクリックすると実行されるしくみ。

同社が注目したのは、ダウンロードされるファイルに含まれていたプロキシの設定ファイルである「proxy.pac」。同ファイルには、国内銀行15行のドメイン情報が記載されていた。

不正サイトを経由させるオンラインバンキングの利用者を狙ったあらたな中間者攻撃であると分析。さらなる詳細な調査を進めているという。

(Security NEXT - 2014/12/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
まもなくGW - 長期休暇に備えてセキュリティ対策の再確認を
2024年1Qのセキュ相談、「サポート詐欺」「不正ログイン」が過去最多
セキュリティ相談、前四半期比46.9%増 - 「偽警告」が倍増
セキュリティ分野の総務大臣奨励賞、2名2団体を選出
委託先がサポート詐欺被害、個人情報流出のおそれも - 焼津市
「サポート詐欺」の高齢者被害が大幅増 - ネット銀の接続促す手口も
早大公認新聞サークルサイト、マルウェアダウンロードのおそれ
警察庁、サイバー被害のオンライン通報窓口を設置 - 相談なども対応
初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも