国内ISP上にフィッシングサイト、2000人以上がアクセス - トレンドが観測
トレンドマイクロは、2014年2月末から国内ISPのサーバ上に国内銀行のフィッシングサイトが作成されていることを確認した。作成されたサイトは30以上にのぼり、メールには不自然な記載も見られるものの、2000人以上がアクセスしていたという。
11月以降断続的に発生しているフィッシング攻撃が、2月末より再び増加しているもの。トレンドマイクロでは、金融機関の具体的な名前は挙げていないが、三菱東京UFJ銀行を装ったフィッシング攻撃と見られる。
トレンドマイクロでは、国内大手ISP2社が管理するサーバ上で2月27日から3月4日にかけてフィッシングサイトが集中して設置されていることを確認。4件のIPアドレスが利用され、1件のIPアドレスに対し、最大で15のフィッシングサイトが作成されていた。同社では、類似性から1件のサイバー犯罪グループによる攻撃であると見ている。
問題のフィッシングメールは、「システムセキュリティのアップグレード」などとして、アクセスを促すものだが、「貴様のアカウントの利用中止を避けるために、検証する必要があります」など不自然な記載も見られた。しかし、トレンドマイクロの分析によると、少なくともこれらフィッシングサイトへ2000人、3600件以上のアクセスがあったという。
同社では、関連するISPや金融機関へ事態を報告。マルウェアによる不正送金に注目が集まっているが、従来からのフィッシング攻撃にも引き続き注意するよう呼びかけている。
(Security NEXT - 2014/03/06 )
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