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セキュリティベンダーの報告書に便乗するマルウェア攻撃に注意

セキュリティベンダーが公表したホワイトペーパーに便乗した標的型攻撃が確認された。誤って添付ファイルを開くと、バックドアに感染するおそれがある。

米Mandiantが2月19日に公開したサイバー攻撃に関する報告書が、早くも標的型攻撃に悪用されているもので、米Trend Microが確認した。

問題のメールは、報告書の閲覧を勧める内容で、不正なPDFファイルが添付されている。実際はトロイの木馬「TROJ_PIDIEF.EVF」で、誤って開くとバックドア「BKDR_POISON.EVE」に感染するほか、偽装工作として無害のPDFファイル「Mandiant_APT2_Report.pdf」が作成される。同社が確認した攻撃とは別に、記者を狙った攻撃も発生しているという。

ソーシャルエンジニアリングを用いた攻撃は、恐怖心を煽るものに限らず、受信者の日常に溶け込んだ内容も用いられているとして、警戒を怠らないよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2013/02/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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