Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

NEC、スマホ向け「匿名認証技術」の共同研究を開始 - 2014年末までの実用化目指す

NECは、フランステレコムやマイクロソフトなど海外の企業、研究機関8社と、スマートフォン向け「匿名認証技術」の共同研究を開始した。

同技術は、公開鍵暗号技術およびゼロ知識証明技術を応用し、利用者の特定をせずに利用者が正当な権限を所有することを証明する技術。

従来のIDを用いた認証方法では、蓄積されたアクセス履歴や行動履歴が追跡できるため、個人情報漏洩のリスクがあるが、同技術では、利用者や機器のIDは匿名のまま、アクセス権限だけを確認できる。

従来よりスマートフォンではリソースが限られており同技術の活用が難しいが、同社ではフランス国立研究機構のプロジェクトに参加して共同研究を進め、非接触通信におけるセキュリティとプライバシーを暗号技術によって担保する匿名認証技術の開発を目指し、2014年末までに実用化を目指すとしている。

(Security NEXT - 2012/04/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Red Hat OpenShift AI」に脆弱性 - クラスタ管理者権限奪取のおそれ
Western DigitalのNAS製品「My Cloud」に深刻な脆弱性
「WordPress」にアップデート、複数脆弱性を解消 - 旧版利用者は注意
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
Doxense製プリントサーバ管理ソフト「Watchdoc」に深刻な脆弱性
「Rancher Manager」に脆弱性 - フィッシング悪用や情報漏洩のおそれ
「Apache Airflow」に脆弱性 - 接続情報が漏洩するおそれ
フィッシング報告約19万件 - URLは前月比1割減
「Cisco IOS/IOS XE」に脆弱性 - すでに悪用やPoC公開も
Cisco製FWやOSにクリティカル脆弱性 - すでに攻撃試行も