Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

日本MS、月例パッチ4件を公開 - Bluetooth経由でコード実行される脆弱性を解消

日本マイクロソフトは、7月の月例セキュリティ更新プログラムを公開した。予告どおり深刻度「緊急」1件を含む4件となっている。

セキュリティ更新プログラム
7月のセキュリティ更新プログラムは4件

深刻度が「緊急」に設定されている「MS11-053」は、「Windows Bluetoothスタック」の脆弱性を解消するプログラム。「Windows Vista」「Windows 7」が影響を受ける。

細工した「Bluetoothパケット」を無線送信され、脆弱性が攻撃を受けた場合、リモートでコードが実行される可能性がある。

Bluetooth搭載端末のみ影響を受けるが、機器の追加によりドライバがインストールされる可能性があるため、非搭載端末についても自動配信の対象となっている。

のこり3件のプログラムの深刻度は、いずれも「重要」。「MS11-054」は、「Windowsカーネルモードドライバ」の不具合を解消するパッチ。

また「MS11-056」では、「Windowsクライアント/サーバランタイムサブシステム」の問題を修正。いずれも特権の昇格が発生する脆弱性を解消した。

「MS11-055」は、不正なライブラリファイルを読み込む脆弱性を解消するプログラム。ファイルと同じネットワークディレクトリ内に置かれている不正なライブラリを読み込む「Microsoft Visio」の脆弱性を修正した。

(Security NEXT - 2011/07/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

前月の更新で「Bamboo」「Jira」など脆弱性14件を修正 - Atlassian
シークレット管理ツール「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性
アイ・オー製NAS管理アプリに権限昇格の脆弱性
コンテナ保護基盤「NeuVector」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
GitLab、アップデートを公開 - 脆弱性7件を解消
「BIND 9」にキャッシュポイズニングなど複数脆弱性
端末管理製品「LANSCOPE」の脆弱性狙う攻撃に注意喚起 - 米当局
ZohoのAD管理支援ツールに脆弱性 - アップデートで修正
脆弱性狙われる「Oracle EBS」、定例パッチでさらなる修正
Oracle、定例パッチを公開 - 脆弱性のべ374件を修正