Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

著名セキュリティ対策ソフト36製品で指摘された「KHOBE」の脆弱性にセキュリティベンダーが反論

G Dataは、Matousecの公表方法や対応を不透明であることや、同社レポートの対価がバランスを欠いている点などを挙げ、批判するコメントを出した。

一方F-Secureでは、今回見つかった脆弱性について「深刻な問題であり技術的な調査結果は正しい」との見方を示したが、ウイルス対策のしくみを壊すものではないとし、脆弱性が与えるインパクトについて疑問を呈している。

従来から存在するマルウェアの検知に影響なく、未知のマルウェアにおいてのみ影響を受ける可能性があるとし、その場合も同社製品で一部の検知機能が回避されるおそれがあるものの、多段階の対策により防御できると説明している。

フォティーンフォティ技術研究所の村上純一氏は、同社ブログで今回の問題に触れ、セキュリティ対策ソフトが機能を実現するためにOSのAPIではなく、独自の処理を行わせる「APIフック」における問題について取り上げ、ファイルオープン時のコード例を踏まえながら詳細を解説した。

(Security NEXT - 2010/05/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Veeam Backup & Replication」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
「Elastic Cloud Enterprise」に深刻な脆弱性 - アップデートやIoCを公開
バッファロー製NAS用ユーティリティに権限昇格の脆弱性
「7-Zip」のzipファイル処理に脆弱性 - 7月公開の新版で修正済み
認証フレームワーク「Better Auth」に深刻な脆弱性 - 修正版が公開
「Oracle E-Business Suite」に脆弱性 - 今月2度目の定例外アラート
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
IBMのデータ変換プラットフォームに深刻な脆弱性 - 修正版を提供
「Nagios Log Server」に複数脆弱性 - 3月の更新で修正