Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

著名セキュリティ対策ソフト36製品で指摘された「KHOBE」の脆弱性にセキュリティベンダーが反論

セキュリティ調査会社のMatousecが、著名なセキュリティ対策ソフトの多くにウイルス検知が回避される脆弱性があると5月5日に公表したが、今回の件について脆弱性を指摘されたセキュリティベンダーからさまざまな反応が出ている。

Matousecが指摘した脆弱性は、「KHOBE(Kernel Hook Bypassing Engine)」攻撃に対する脆弱性。一部検知機能が回避されるもので、同社の主張では36のセキュリティ対策ソフトに同問題が含まれる。

リストを見ると「avast!」「AVG」「BitDefender」「ESET」「F-Secure」「G DATA」「Kaspersky」「Norton」「McAfee」「Sophos」「VirusBuster」をはじめ、国内で提供されている多くの製品が含まれる。

今回の問題でG Data Softwareは、脆弱性の修正作業を進める一方、同脆弱性について「机上の空論で、現実的には使用されることはまずない」として「おそれる必要なし」と主張している。

(Security NEXT - 2010/05/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消
JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
「Android Framework」のゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 米当局