Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2018年2Qの「標的型攻撃メール」は43件 - 「CVE-2017-11882」の悪用目立つ

サイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)は、2018年第2四半期に43件の「標的型攻撃メール」を確認した。8割がプラント設備や部品の供給事業者を狙ったものだった。

同四半期におけるJ-CSIPの運用状況を、情報処理推進機構(IPA)が取りまとめたもの。J-CSIPは、サイバー攻撃の被害拡大防止を目的に2011年10月に発足。参加組織で情報を共有している。参加組織は、前四半期の11業界228組織に1組織がくわわり、229組織となった。またあらたに、医療業界において情報連携の運用開始した。

同四半期に参加組織から寄せられた不審メールに関する情報提供は191件。前四半期の256件から減少した。IPAが独自に入手した15件を含む49件の情報を、参加組織間で共有している。

情報提供を受けた191件のうち、「標的型攻撃メール」と判断されたものは43件。そのうち34件がプラント関連事業者を狙う攻撃メールだった。

20180727_jc_001.jpg
J-CSIPにおける情報提供や情報共有の状況(グラフ:IPA)

(Security NEXT - 2018/07/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性