Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

NTT東の一部「光ポータブル」にDNSキャッシュ汚染のおそれ - サポート終了で修正実施せず

NTT東日本が提供するモバイルWi-Fiルータ「光ポータブル PWR-Q200」に、DNSキャッシュポイズニングの脆弱性「CVE-2017-10874」が含まれていることがわかった。すでにサポートを終了しており、利用の中止が呼びかけられている。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、同製品では、DNSクエリを送信する際のソースポート番号が固定されており、偽装したレスポンスによって、DNSのキャッシュ情報が汚染され、不正なサーバへの誘導などに悪用されるおそれがあるという。

脆弱性の判明を受け、NTT東では同製品のサポートを終了したと説明。利用時に注意するよう求めるとともに、ネットワーク内の端末より同ルータのキャッシュを参照せず、外部DNSサーバの情報を直接参照する方法をアナウンスした。

一方JVNでは、同製品のサポートはすでに終了していることから、同製品の利用を中止するよう注意を呼びかけている。

同脆弱性は、坂口俊文氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を行った。

(Security NEXT - 2017/11/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性4件を解消
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「XenServer」「Citrix Hypervisor」に脆弱性 - 情報流出やDoS攻撃のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中
Fortinet、アドバイザリ13件を公開 - 複数製品の脆弱性を修正
「Rust」によるWindowsバッチ処理に脆弱性 - アップデートが公開
Juniper Networks、セキュリティアドバイザリ36件を公開 - 「クリティカル」も
「PAN-OS」に関する脆弱性7件を修正 - Palo Alto Networks