「Office」にゼロデイ脆弱性、少なくとも1月下旬より悪用 - 「保護ビュー」の活用を
Microsoftの「Office」にセキュリティ更新プログラムが未提供のいわゆる「ゼロデイ脆弱性」が含まれていることがわかった。少なくとも1月下旬より脆弱性が悪用されていたと見られている。
「OLE2Linkオブジェクト」の処理に脆弱性が存在することが明らかになったもの。遠隔のサーバからデータを読み込む際、サーバ側で指定された「MIMEタイプ」に従って処理を行うため、任意のコードを実行されるおそれがある。攻撃を確認したMcAfeeやFireEyeが明らかにしたもので、セキュリティ機関も注意喚起を行っている。
McAfeeによれば、今回の脆弱性を用いた攻撃が、少なくとも1月下旬に行われたことを確認しているという。攻撃では、拡張子に「.doc」を用いたRTFファイルを悪用。「VBスクリプト」を含む「.htaファイル」をペイロードに用いてコード実行を試みていた。
今回確認された攻撃では、「docファイル」が利用されたが、セキュリティ機関では、「Word」以外のWindowsコンポーネントが標的になる可能性もあると指摘している。
(Security NEXT - 2017/04/11 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み