1カ月で約1000件のワンクリック詐欺アプリが「Google Play」に

不正アプリの推移(グラフ:シマンテック)
日本国内のユーザーを狙うワンクリック詐欺アプリが急増している。シマンテックによれば、8月だけで1000件を確認した。「ももエロクローバーZ」といったワンクリック詐欺サイトへ誘導するという。
同社によれば、1月から8月までに約2500件のワンクリック詐欺アプリが「Google Play」上で公開されているが、なかでもホリデーシーズンを迎えた8月には約1000件と急増したという。

誘導先のアダルトサイト(画像:シマンテック)
こうした詐欺アプリの大半は、午後に公開されており、翌朝には削除されているが、同社が「Google Play」の統計データより試算したところ、ダウンロード回数は少なくとも8500回以上にのぼっていた。
8月に登場した最新の詐欺アプリの手口を見ると、インストールして立ち上げると、アダルトサイトのリンクリストを表示。合法的なサイトに悪質なサイトを紛れ込ませることでセキュリティ対策ソフトのチェックを回避していた。悪質なリンクはリダイレクトを利用しており、攻撃者側で誘導先を簡単に変更することも可能となっている。
そのなかには「ももエロクローバーZ」など人気アイドルグループに便乗する詐欺サイトも存在。動画を再生しようとすると、180日間の利用で9万9500円とする請求画面を表示し、金銭の支払いを要求する。また誤動作だった場合はメールや連絡で連絡を取るよう表示しているが、安易に連絡を取ると個人情報を奪われるおそれがある。
(Security NEXT - 2013/09/12 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
米当局、脆弱性悪用リストに「Oracle EBS」など5件追加
「WatchGuard Firebox」の深刻な脆弱性、PoC公開で悪用リスク上昇
整体サロン店舗端末から顧客情報が流出した可能性
講座申込ページで設定ミス、申込者情報が流出 - 横須賀市
作業服通販サイトに不正アクセス - 2024年に判明、新サイトへ移行
グループ会社サーバから個人情報が流出 - 茨城県の人材サービス会社
「Spring Cloud Gateway Server Webflux」に情報漏洩の脆弱性
機械学習フレームワーク「Keras」に深刻な脆弱性 - 8月の更新で修正
一部従業員情報がグループ内で閲覧可能に、BIツールで設定ミス - デンソー
個人情報含むファイルを第三者へメール誤送信 - 森林総合研究所
