Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

松竹関連サイトに不正アクセス - フィッシングの踏み台や漏洩の可能性

松竹は、「松竹映画館ドットコム」において不正アクセスの被害が発生したと発表した。

同サイトは、日立国際ビジネスが松竹の委託を受け運営していたもので、1月11日に第三者より不正アクセスの可能性を指摘され、調査を実施したところ、内容が不明のファイルを発見、被害が判明した、サイトを閉鎖した上で、不正アクセス対策本部設置を設置し、調査を進めている。

今回の不正アクセスにより、外国の金融機関や決済機関、ショッピングサイトなどを偽装したフィッシング詐欺サイトが開設されていたおそれがあるという。

また、同社では、2005年3月から2006年1月にかけて同サイトにてアンケートを実施しており、サーバ上にアンケートの回答4064件が保存されていたため、個人情報が流出した可能性もある。アンケートの回答によっては、氏名、住所、職業、メールアドレスなど含まれていた。同社ではアンケート回答者に対して流出のおそれがあるとして個別にメールで連絡した。

不正アクセスの原因としては、ファイアウォールの未設置や、サーバソフトが最新の状態ではなく、脆弱性が含まれていたことなどが考えられるという。また、監視状況も不十分だった。ウェブサイトは1月18日現在、閉鎖されている。

同社では、今回の被害は同ウェブサーバに限定されたもので、アンケート回答以外の情報流出の可能性はないとしている。

(Security NEXT - 2006/01/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
県サイト資料に非公開の個人情報、マスキング未処理 - 静岡県
職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園
自治体委託イベントの申込フォームに不備 - 個人情報が閲覧可能に
サイバー攻撃被害が判明、内部情報へアクセスされた痕跡 - BBT
個人情報含む記憶媒体紛失、教諭2人を懲戒処分 - 北海道
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局