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図書館サーバからスパム送信、更新時の未承認設定変更が影響 - 岡山県

岡山県立図書館のメールサーバが不正アクセスを受け、不特定多数に対して大量の迷惑メールが送信されたことがわかった。

岡山県によれば、パスワードを何らかの手段で特定した第三者が不正アクセスし、同施設メールサーバを踏み台として大量の迷惑メールを送信したことが判明したもの。

2025年12月10日18時ごろより翌日9時半ごろにかけて不特定多数のメールアドレスに対し、約3万件の迷惑メールが送信された。同月11日9時ごろ施設職員が問題を認知し、同日10時ごろ対応を終えた。

送信されたメールの多くは、件名が「LOAN OFFER」とされており、本文には英文で短い文章が記載されていたという。メールサーバからの情報流出などは確認されていないとしている。

本来、メールサーバは設定上、外部から認証が行えないが、11月下旬に委託先事業者がメールサーバを更新した際、承認を経ることなく外部からの認証を受け入れる設定へと変更。くわえて脆弱なパスワードが用いられていたことも影響した。

問題の判明を受けて、メールサーバの設定を修正、堅牢なパスワードへと見直しを行った。

(Security NEXT - 2025/12/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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