手書き帳票デジタル化サービスにサイバー攻撃 - 情報流出の可能性
通貨処理機器などを提供するローレルバンクマシンは、同社のデータ入力支援サービス「Jijilla(ジジラ)」が外部よりサイバー攻撃を受け、情報流出の可能性があることを明らかにした。利用企業などにも影響が広がっている。
「Jijilla」は、ディープラーニング技術を活用し、手書きの帳票を読み取り、デジタルデータへ変換するOCRサービスでアジラが開発。2021年にローレルバンクマシンへ事業譲渡されている。
同社によれば、2025年9月25日に同サービスのサーバが第三者によって侵害され、一部サービスを利用できなくなるなど障害が発生。サイバー攻撃にともない。身代金の要求なども受けたと見られる。
同社ではシステムを停止し、外部協力のもと調査を行ったところ、内部に保存されていた個人情報の一部が外部に流出した可能性があることが10月15日に判明。サービスの利用者などに報告を行った。
同問題を受けて、アウトソーシングサービスを提供する日本アスペクトコアは、ローレルバンクマシンより報告を受けたとして影響を公表している。
顧客から受注したデータの入力業務で同ツールを活用しており、データが外部へ流出したおそれがある。同社では委託元である顧客へ事情を説明。引き続き事実関係の解明に向けて対応を進めていくとしている。
(Security NEXT - 2025/10/20 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ランサム被害でアスクル3サイトが出荷停止 - 既存注文はキャンセル対応
F5にサイバー攻撃 - 未公開の脆弱性含む機器関連情報が流出
サイバー攻撃で個人情報流出の可能性 - アサヒグループHD
アサヒグループHD、ランサム被害の影響で決算発表延期
サイバー攻撃でシステム障害、調査や復旧進める - 埼玉県商工会連合会
アサヒグループHD、情報流出の被害範囲を調査 - 製品出荷を順次再開
海外グループ会社にサイバー攻撃、国内への影響なし - ダイヘン
ランサム被害でシステム障害、生産に大きな影響なし - 美濃工業
ランサム被害を公表、手作業で受注対応 - アサヒグループHD
ランサム被害で学生の個人情報流出を確認 - 宮城学院