Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Termix」のDockerイメージにSSH認証情報が流出するおそれ

SSHターミナルやトネリングなどの機能が実装されたウェブベースのサーバ管理プラットフォーム「Termix」のDockerイメージに脆弱性が確認された。

「Termix」の公式Dockerイメージにおける構成に問題があり、認証を回避してイメージ内に保存されている「SSH」に関するホスト情報、ユーザー名、パスワードなどの情報を取得できる脆弱性「CVE-2025-59951」が明らかとなったもの。

同問題は、リバースプロキシとして設定されている「nginx」に起因。一部メソッドではIPアドレスをクライアントではなくプロキシより取得し、アクセス元をローカルホストと認識するため、認証なしにアクセスが可能になるという。

影響を受けるのは「同1.6.0」から「同0.1.1」までのバージョン。公式の「Dockerfile」を利用して独自にイメージをビルドし、リバースプロキシを利用している場合も影響を受けるおそれがある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」のベーススコアは「9.3」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

開発者は、2025年10月1日に「同1.7.0」をリリースした。リリースノートに脆弱性の修正に関する記述はないものの、対象バージョンには含まれていないことから修正されたものと見られる。あわせてバックエンドにおけるローカルホストの判定方法について修正する回避策がアナウンスされている。

(Security NEXT - 2025/10/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
「Django」に複数の脆弱性 - 修正アップデートを公開
「Firefox」に複数脆弱性 - アップデートが公開
Mozilla、最新版ブラウザ「Firefox 134」を公開 - 複数の脆弱性を修正
「Firefox 135」がリリースに - 脆弱性11件を解消
「Firefox 135.0.1」がリリース - 脆弱性1件を解消
「Firefox 136」がリリース - ESR版では「クリティカル」脆弱性を修正
「Firefox」にアップデート - Chromeゼロデイの類似脆弱性に対処
Mozilla、「Firefox 137.0.2」をリリース - 脆弱性1件を解消
「Firefox 138」がリリース - 複数の脆弱性を修正