Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

時刻サーバ「ntpd-rs」にDoS攻撃のおそれ - アップデートが公開

「Rust」で実装されたNTPサーバ「ntpd-rs」に脆弱性が明らかとなった。重要度は中程度にとどまるが、時刻サービスを提供しており基盤サービスなどへ影響を及ぼすおそれがある。

リモートよりサービス拒否(DoS)を引き起こすことが可能となる脆弱性「CVE-2025-58066」が明らかとなったもの。

NTPメッセージの処理に不備が存在。2台のNTPサーバ間で無限に応答が繰り返され、CPUやネットワーク帯域などリソースの大量消費につながるおそれがあるという。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「5.3」、重要度が「中(Moderate)」とレーティングされている。クライアント専用として設定している場合は影響を受けない。

開発チームでは脆弱性に対処した「同1.6.2」を現地時間2025年8月29日に公開。利用者にアップデートを呼びかけた。アップデートが難しい場合は、外部への公開を避けてアクセスできるIPアドレスに制限を設けたり、不要なトラフィックを遮断することにより影響を軽減できるとしている。

(Security NEXT - 2025/09/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

悪用確認された「WinRAR」「Windows」の脆弱性に注意喚起 - 米当局
エンドポイント管理製品「Ivanti EPM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Adobe Acrobat/Reader」に複数脆弱性 - アップデートを公開
「Adobe ColdFusion」に緊急性高い脆弱性 - 早急に対応を
「Firefox 146」がリリース - 権限昇格やUAFなど脆弱性13件を解消
複数Fortinet製品に認証回避の深刻な脆弱性 - 影響確認と対策を
MS、2025年最後の月例パッチ - ゼロデイ含む脆弱性56件に対処
「Array AG」狙う攻撃、関連する複数IPアドレスを公開 - IPA
Ruby向けSAML認証ライブラリに深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害