Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

都校務支援システムに不具合 - 102校の健診データを誤登録して喪失

東京都は、都立学校で導入されている統合型校務支援システムに不具合があり、健康診断データの誤登録が発生し、一時データを喪失したことを明らかにした。すでにデータの復元は終えているという。

都によれば、統合型校務支援システムでは保健情報の管理機能を提供しているが、複数校より同時に健康診断データの登録が行われると、同時に処理された他学校のデータベースにデータが登録される不具合が存在したという。

2025年4月30日、都より同システムの開発、運用を請け負うNTT東日本から不具合の報告を受けた。102校において健康診断データの誤登録が発生したという。

同社では5月7日に不具合を解消した。個人が特定されるデータは含まれていないとし、情報流出については否定している。

データの復元作業を6月5日に終えたが、生徒1人に関する一部健康診断データを復元できなかったため、同生徒に対して経緯の説明と謝罪を行った。引き続き健康診断などのデータについて点検し、必要に応じて対応するとしている。

(Security NEXT - 2025/07/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

新卒向けサービスで情報流出か、作業サーバに侵害の痕跡 - リアライブ
高校でPC更新時に生徒の個人情報を消失 - 広島県
東京海上Gの顧客情報が流出した可能性 - 損査業務には影響なし
ウェブサーバが侵害被害、「なりすましメール」送信 - 京都のデザイン会社
ニコニコ動画、約2カ月ぶりに再開予定 - 一部サービスは再開断念
新生児訪問指導票などを誤廃棄か、再利用段ボールで保管 - 船橋市
税関の入国者申告データが消失 - アプリ改修作業のエラー対応ミスで
埼玉県健康づくり事業団のX線読影システムがランサム被害 - 紙で対応
幼稚園教諭がサポート詐欺被害 - ファイルが消失、漏洩した可能性
多数システムでランサム被害、復旧や事業継続に追われる - ならコープ