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「TYPO3」向けユーザー管理用拡張機能に深刻な脆弱性

コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「TYPO3」向けに提供されている拡張機能「Front End User Registration」に深刻な脆弱性が明らかとなった。

ユーザーの登録や管理を支援するサードパーティ製機能拡張「Front End User Registration(sr_feuser_register)」に2件の脆弱性「CVE-2025-48200」「CVE-2025-48205」が明らかとなったもの。

「CVE-2025-48200」は、信頼していないファイルをデシリアライズする脆弱性。任意のPHPオブジェクトが挿入されたファイルを検証なしに処理するため、リモートより任意のコードを実行されるおそれがある。

一方「CVE-2025-48205」は、ファイル識別子のダウンロード認可が適切に行われていない脆弱性。認証なしに任意のファイルをダウンロードすることが可能となる。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、「CVE-2025-48200」が最高値である「10.0」、「CVE-2025-48205」が「8.6」と評価されている。重要度はそれぞれ「クリティカル(Critical)」「高(High)」。

これら脆弱性は、「Front End User Registration 12.5.0」にて修正されており、利用者に対して可能な限り早急にアップデートするよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/05/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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