「FortiOS」に複数の脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
Fortinetは、「FortiOS」に関するあらたな脆弱性3件を公表した。認証をバイパスできる脆弱性については、深刻な影響を及ぼすおそれがあるという。
現地時間2025年5月13日にセキュリティアドバイザリを公開し、3件の脆弱性へ対処したことを明らかにしたもの。
具体的には、「TACACS+認証」においてASCII認証を利用している場合、認証のバイパスが可能となる脆弱性「CVE-2025-22252」が判明した。既存の管理者アカウントを特定できる場合、認証の制限を受けることがなくアクセスが可能となる。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」におけるベーススコアは「9.8」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。同脆弱性に関しては、「FortiProxy」「FortiSwitchManager」も影響を受ける。
また「FortiOS」の「Security Fabric」におけるサービス拒否の脆弱性「CVE-2025-47294」や、細工したリクエストにより「FGFMデーモン」がクラッシュする「CVE-2025-47295」などについてもアドバイザリを公表した。重要度をそれぞれ「中(Medium)」「低(Low)」としている。
脆弱性によって影響を受けるバージョンが異なり、同社では各脆弱性において修正バージョンを示すとともに、回避策などもアナウンスし、利用者に注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2025/05/14 )
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