Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

SonicWall「SMA100」狙う攻撃の増加に注意 - 国内でも対象機器が動作か

SonicWallのリモートアクセス製品「SMA100」シリーズに関する複数の脆弱性が悪用されている問題で、さらなる攻撃の増加が懸念されている。国内でも対象機器が稼働していると見られ、脆弱性への対策や侵害調査の実施が呼びかけられている。

SonicWallでは現地時間2025年4月29日、セキュリティアドバイザリ2件を更新。同製品にウェブサーバとして実装されている「Apache HTTPD Server」の脆弱性「CVE-2024-38475」や、OSコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2023-44221」の悪用について言及した。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、これら2件の脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加。米国内の行政機関等へ対策を促した。

同問題に関連し、JPCERTコーディネーションセンターは、現地時間5月2日にこれら脆弱性を組み合わせた攻撃方法の詳細などが海外セキュリティベンダーより公開されたと指摘。

リモートよりコマンドを実行する方法の詳細はもちろん、概念実証コードも公開されており、今後脆弱性を悪用した攻撃が増加することも予想されるとして警鐘を鳴らしている。

(Security NEXT - 2025/05/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Cisco IOS/IOS XE」に脆弱性 - すでに悪用やPoC公開も
Cisco製FWやOSにクリティカル脆弱性 - すでに攻撃試行も
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
Fortraのファイル転送ソフト「GoAnywhere MFT」に深刻な脆弱性
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「SolarWinds WHD」に深刻な脆弱性 - 過去の修正をバイパス
「Chrome」にアップデート - 「V8」に関する脆弱性3件を修正
「MS Edge」の脆弱性3件を修正 - 一部「クリティカル」との評価も
GitLabがセキュリティアップデート - 脆弱性9件を修正
ホスティング管理ツール「Control Web Panel」にRCE脆弱性