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「Cisco SLU」脆弱性が攻撃の標的に - 米当局が注意喚起

米当局は、Cisco Systemsのライセンス管理ツール「Cisco Smart Licensing Utility(SLU)」の既知脆弱性が悪用されているとして注意喚起を行った。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が現地時間2025年3月31日、「CVE-2024-20439」を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加したもの。米国内の行政機関に対し、指定期間内に対策を講じるよう促すとともに広く注意を呼びかけている。

同脆弱性は、認証情報がハードコードされている問題で、悪用されると同製品へAPIを通じて管理者権限でリモートよりログインすることが可能となる。

Cisco Systemsでは、2024年9月にセキュリティアドバイザリを公開。同製品において細工したリクエストにより、リモートからAPIの認証情報をはじめ、機密情報が記載されたログファイルを取得できる「CVE-2024-20440」とあわせて注意喚起を行っていた。

いずれも共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」とし、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティング。2024年9月のアドバイザリリリース当時、脆弱性の悪用や公表は確認されていないとしていた。

(Security NEXT - 2025/04/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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