ローコードAI開発ツール「Flowise」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃の指摘も
大規模言語モデル(LLM)を活用したフローやAIエージェントなどをグラフィカルユーザーインタフェースより開発できるローコードツール「Flowise」において深刻な脆弱性が指摘されている。報告者によればすでに悪用も観測されているという。
同ソフトウェアの一部APIが認証を必要とすることなくアクセスでき、任意のファイルをアップロードできる脆弱性「CVE-2025-26319」が指摘されている。脆弱性を悪用することで、サーバのファイルやAPIキーを改ざんし、システム全体の制御を奪うことが可能になるという。
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。
脆弱性は「同2.2.6」に明らかとなったもので、修正状況は不明。2月末には同バージョン向けのホットフィクスもリリースされているが、「CVE-2025-26319」に対する修正は含まれていない。
発見した研究者は、1月20日より複数の経路を通じて開発者へ連絡を取ろうと試みたが、45日間にわたり反応がなかったと説明。すでに同脆弱性が悪用されており、今回脆弱性の公表に踏み切ったと主張している。
脆弱性を軽減するには、ストレージタイプをデフォルトのローカルから「S3」に変更することや、発見者が提供しているパッチの適用などを挙げている。
(Security NEXT - 2025/03/11 )
ツイート
PR
関連記事
「Active! mail」に深刻な脆弱性、すでに悪用も - 侵害確認方法を調査中
米政府、WindowsやApple複数製品の脆弱性悪用に注意喚起
Dell「PowerScale OneFS」に深刻な脆弱性 - 乗っ取りリスクも
リモートアクセス製品「SonicWall SMA100」の既知脆弱性が標的に
「Chrome」に2件の脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Omnissa UAG」にCORSバイパスの脆弱性 - アップデートを公開
Apple、「macOS Sequoia 15.4.1」をリリース - 脆弱性2件へ対処
ASUS製ルータの脆弱性、ベンダー発表以上に高リスク - 国内外で被害拡大
Apple、「iOS 18.4.1」「iPadOS 18.4.1」を公開 - ゼロデイ脆弱性を修正
「Apache Roller」にPW変更後もログインセッションが破棄されない脆弱性