Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシング報告とURL件数が大幅減 - 旧正月前後は縮小傾向

URLの認証部分やサブドメイン、パラメーター部分にランダムの文字列を用い、迷惑メールフィルタや解析ツールの検知を回避しようとする手口が引き続き悪用されている。

ただし、ランダムな文字列をサブドメインに設定し、リダイレクト用の使い捨てURLとして用いるケースが報告全体に占める割合は約23.1%となり、前月の約47.4%から24.3ポイント低下した。

20250219_ap_002.jpg
フィッシングに悪用されたブランド件数の推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

同月に悪用が確認されたブランドは、前月から18件減少して89件。カテゴリ別に見ると、「クレジット、信販関連」が21件、「金融関連」が15件、「通信事業者、メールサービス関連」が13件、「サービス関連」と「EC関連」が各7件、「決済関連」が6件だった。

悪用されたブランドを具体的に見ると、「Amazon」をかたるケースが約22.3%、「PayPay」をかたるケースが13.9%。それぞれ前月より報告数は減少したものの、依然として高い水準で報告が寄せられている。

「三井住友カード」「えきねっと」「佐川急便」「JAバンク」の上位5ブランドを装うフィッシング攻撃が全体の約53.4%にのぼる。1000件以上の報告があったブランドは21件あり、これらをあわせると全体の約92.6%を占めた。

(Security NEXT - 2025/02/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2025年11月30日〜2025年12月6日)
先週注目された記事(2025年11月16日〜2025年11月22日)
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
先週注目された記事(2025年10月26日〜2025年11月1日)
インシデントが2割強の増加 - 「EC-CUBE」改ざん被害も複数報告
9月のフィッシング、報告が22万件超 - 悪用ブランド過去最多
フィッシング報告約19万件 - URLは前月比1割減
フィッシングURLが前月比4割増、報告20万件超 - 証券関係が再増加
2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
6月はフィッシング報告が減少、証券関連影響 - URLは増加