米当局、「7-Zip」などの脆弱性に注意喚起 - 悪用カタログに5件追加
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、悪用が確認されている5件の脆弱性について注意喚起を行った。
現地時間2025年2月6日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へあらたに5件の脆弱性を追加し、米国内の行政機関へ対策を求めるとともに、広く注意を呼びかけたもの。
「CVE-2025-0411」は、アーカイバである「7-Zip」に明らかとなったセキュリティ機能をバイパスされる脆弱性。二重に圧縮することで、アーカイブからファイルを抽出する際、インターネット上からダウンロードしたファイルの実行にあたり警告する「Mark-of-the-Web」の保護が引き継がれないという。
Zero Day Initiativeが、2024年9月にウクライナの組織を標的としたマルウェアキャンペーンで脆弱性に対するゼロデイ攻撃を確認し、開発者に報告。2024年11月にリリースされた「同24.09」で修正されている。
のこる4件の脆弱性は、2024年やそれ以前に報告された脆弱性だった。「Outlook」でリモートからコードを実行される脆弱性「CVE-2024-21413」や、「Dante」のWindows向けライブラリにおいて判明したDLLサイドローディングの脆弱性「CVE-2022-23748」を同リストへ追加した。
さらに「Sophos XG Firewall」においてバッファオーバーフローが生じ、リモートよりコードを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2020-15069」や、「CyberoamOS」に判明したSQLインジェクションの脆弱性「CVE-2020-29574」なども悪用されているとして注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2025/02/07 )
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