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PCキッティングの3次請事業者がランサム被害 - イトーキ

オフィス家具や事務用品を扱うイトーキは、業務を委託していた下請事業者がサイバー攻撃を受け、従業員の個人情報が流出した可能性があることを明らかにした。

同社によれば、2024年7月に吸収合併したイトーキエンジニアリングサービスよりパソコンのキッティング作業を委託していた事業者の再々委託先がサイバー攻撃を受けたという。

同年6月8日、ランサムウェアを用いたサイバー攻撃により、同事業者においてサーバ2台やパソコン1台のほか、ネットワーク共有領域に保存されていたデータが暗号化された。

外部協力のもと調査を行ったところ、個人情報の外部流通や二次被害は確認されていないが、パソコンキッティング作業にあたり同社から提供した従業員に関する個人情報が、外部に流出した可能性があるという。

対象となるのは、イトーキエンジニアリングサービスに2023年6月から同年8月までの期間に勤務していた従業員299人としており、氏名、管理者アカウント、ユーザーアカウントのパスワードなどが含まれる。

問題の発覚を受けて、同社は連絡先が判明している関係者へ個別に連絡した。あわせて個人情報保護委員会とプライバシーマーク制度を運営する日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)に報告を行っている。

(Security NEXT - 2025/01/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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