Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

WordPress向けスパム対策プラグインに複数の脆弱性 - すでに攻撃も

コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「WordPress」向けに提供されているCleanTalk製のスパム対策プラグインに複数の脆弱性が明らかとなった。

「CVE-2024-10542」は、リバースDNSスプーフィングを悪用し、認証の回避が可能となる脆弱性。認証なしに攻撃者が任意のプラグインをインストールして有効化でき、脆弱な別のプラグインを利用することでコード実行などにつながるおそれもあるという。

DefiantのWordfenceでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

またAPIキーの検証に不備があり、認証のバイパスが可能となる「CVE-2024-10781」も判明した。同様に任意のプラグインのインストールが可能となる。CVSS基本値は「8.1」で、重要度は「高(High)」とされている。

CleanTalkでは、「CVE-2024-10542」を現地時間10月31日にリリースした「同6.44」にて修正。「CVE-2024-10781」は11月14日にリリースした「同6.45」で修正した。11月29日の時点で最新版は「同6.46」となっている。

Defiantでは、これら脆弱性を狙ったアクセスを観測しており、11月29日時点で過去24時間の「CVE-2024-10542」に対する攻撃は約700件、「CVE-2024-10781」に対する攻撃は約4700件にのぼるという。

(Security NEXT - 2024/11/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

従業員個人PCがマルウェア感染、業務用認証情報が流出 - QUICK
番組編集ネットワークにランサム攻撃 - ケーブルテレビ可児
NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X」に深刻な脆弱性
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
「Dell Data Lakehouse」が脆弱性145件を修正 - 深刻な脆弱性も
マルウェア対策製品「Avast」「AVG」に深刻な脆弱性
DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
Adobeが定例アップデート - 8製品29件の脆弱性を修正
「Symfony」に脆弱性 - アクセス制御ルールが回避されるおそれ