Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Acronis Cyber Protect」に複数の脆弱性 - アップデートで修正

バックアップ機能やセキュリティ機能を搭載したAcronis製ソフトウェア「Acronis Cyber Protect」に複数の脆弱性が明らかとなった。

現地時間10月14日にセキュリティアドバイザリをリリースし、7件の脆弱性が明らかにしたもの。脆弱性によって対象プラットフォームは異なるが、WindowsやmacOS、Linuxが影響を受ける。

検索パスの処理に不備があり、ローカル環境において権限の昇格が可能となる「CVE-2024-34010」を修正した。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアは「8.2」、重要度は4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」とレーティングしている。

「CVE-2024-49387」は、機密情報を暗号化せずに送信する脆弱性。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「5.4」重要度は「中(Medium)」とされている。

このほか、「低(Low)」とされる脆弱性「CVE-2024-49382」「CVE-2024-49383」「CVE-2024-49384」「CVE-2024-49388」に対処した。

また「Crow」の依存関係に起因する問題は、CVE番号が採番されていないが、重要度が4段階中上から2番目にあたる「高(High)」とレーティングされている。

Acronisは、10月15日にこれら脆弱性やバグを修正した「Acronis Cyber​​ Protect 16 Update 2(build 38690)」をリリース。利用者にアップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2024/10/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ
先週注目された記事(2025年4月20日〜2025年4月26日)
全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会