Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Red Hatの「OpenShift」に権限昇格など複数の脆弱性

Red Hatが提供する「OpenShift」に2件の脆弱性が明らかとなった。同社では緩和策をアナウンスしている。

リソース管理などの機能を提供する「OpenShift Controller Manager」では、権限管理の不備による脆弱性「CVE-2024-45496」が判明した。

ビルドの初期化において権限の昇格が可能としており、開発者レベルのアクセス権を持つ場合、細工された「gitconfigファイル」を用いることで任意のコマンドを実行でき、ノードに対して無制限にアクセスすることが可能になるという。

またコンポーネント「OpenShift Builder」では、コマンドインジェクションにより任意のコードが実行可能となるパストラバーサルの脆弱性「CVE-2024-7387」が判明している。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、「CVE-2024-45496」が「9.9」、「CVE-2024-7387」が「9.1」と評価されている。Red Hatでは4段階の重要度においてともに上から2番目にあたる「重要(Important)」とした。

Red Hatでは、今後修正プログラムをリリースする可能性があるとしており、それぞれの脆弱性に対して緩和策を示している。

(Security NEXT - 2024/09/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

県立高で奨学金申請希望一覧表を生徒に誤配付 - 新潟県
新規就農者向けの研修案内メールで誤送信 - 諫早市
ランサムウェア被害による個人情報流出を確認 - 日本セラミック
都校務支援システムに不具合 - 102校の健診データを誤登録して喪失
「NetScaler ADC」脆弱性、パッチ公開前から攻撃発生
シルバー人材センターで広報配布名簿を置き配、所在不明に - 北広島市
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、アップデート公開 - 軽減策の実施も
特権コマンド実行ツール「sudo」に重要度「クリティカル」の脆弱性
【特別企画】専門家13人が「生成AI時代」のセキュリティを多角的に解説